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こんにちはグーグーです(*^ω^*)
最近私が虜になっている池田学さん!
もうすでにご存知の方も多いと思いますが
彼はペンだけで
ものすごく壮大な絵を描かれるんです!
そして私が好きな作品の一つである最新作
「誕生」
池田学さんの
この「誕生」について
いろいろと調べてみると改めて
ものすごく奥が深い作品なんだな
ということが実感できます!
そんな製作過程を知った上で
絵を見ると新たな発見や
作者の想いなんかが
伝わってくるかもしれませんので
興味のある方はこれを読んで
ぜひもう一度ご覧になってみてください(*^ω^*)
まだ観たことのない方は
これを読んでおくことで深く
絵の中に入り込めるかもしれませんので
予習がてら読んでみてください(*^ω^*)
読まずに観る!
そしてこれを読んでから
また観る!
なんていう楽しみ方もいいかもしれませんよ(*^ω^*)
「誕生」が誕生するまで
冒頭に紹介した「誕生」は
2013〜2016年の3年がかりで製作!
しかも
アメリカのウィスコンシン州にある
チェゼン美術館から招待されて
アーティスト・イン・レジデンスという
アーティストが実際に
美術館で絵を描いている様を公開する
という企画の中で製作されているんです!
その製作をするに当たって
池田学さんはこうおっしゃっていました!
3年前の夏、緑豊かなバンクーバーからシカゴの空港に到着し、マディソンまで向かう車内で見た鉛色の夕空は忘れられない。
厚く雲った空から鈍く光る太陽でさえ見知らぬ他人のように映り、これから先、自分たちにも皆に明るい光を届けてくれるのだろうかという不安が頭をかすめた。
見ず知らずの土地、文化、人々。水まで違った。
アパートの自室を出て美術館という公共の場で、初めての公開製作。
3年間という期間も、作品のサイズも未知の領域。
朝9時から夕方5時までという限られた製作時間も、これまでの自分にはない経験だった。
何から何まで初めて尽くし、まさしく無からの出発だった。
そして製作途中には
予期せぬ怪我で一時的に右手を使えなくなり
左手で描かざるを得なかったともおっしゃっています!
「誕生」製作への想い
「誕生」製作にあたって
池田さんはこんなことをおっしゃっています!
2011年の東日本大震災をバンクーバーで知って以来、遠く離れた母国の惨状を想わない日はなかった。アーティストとして、自分がどうやってこの苦難と向き合うべきか考えた。この非常時に、アートが何の役に立つというのだろうか。悶々とした歳月を過ごす中で美術館での滞在製作の話を聞き、巨大な作品の中にならその答えがあるかもしれないと思った。
眼前に広がる縦3m、横4mの真っ白な画面。
これをこれから極細の線で埋めていくというだけで、途方もない気持ちになる。
まずはその小さな片隅に、ひしゃげた車と瓦礫の山を描いた。そこから自分が実際に被災地に足を踏み入れるような気持ちで、克明に瓦礫の山を描いていった。それはどこかで事実として受け止めきれていない震災の現実を自分の中に刻み込む為でもあり、これから始まる長い旅の覚悟を決める為でもあった。
しかし延々と瓦礫を描き連ねる作業は気持ちをふさぎ込ませ、時折誰の為にこのような場面を描いているのかわからなくなった。
立ち止まっては考え、悩み、思い出し、また進む。
たった一人で廃墟の中を彷徨いながら、どこかにあるであろう光明を探し求めている。そんな気持ちに似ていた。
引用:画集「The Pen」より
製作中のお客さん
スタジオは毎日午後の1時間だけ
一般公開されたそうです!
初日の見学者は0人で
さすがにこれには落ち込んだそうです!
日が経つにつれ
人が入るようになり
中には1週間連続でくる人も出てきたそうです!
それからも車椅子の年配の方や
アフリカ、ヨーロッパからの旅行者
同職のアーティストも来るようになり
製作中の記録映像を
撮影してくれるパートナーとの出会いや
美術館のガイドさん達に支えられたり
線が積み重なるにつれて
自分の周りも広がっていくのを感じたそうです!
さらに小さい子供から楽しかった
などの感想を書いた手紙を
もらったりしたとのことでした!
これらのお客さんの反応が
震災、震災、被災地のため、日本のためと
間口を狭くしていた自分に対し
本来の自由で楽しい絵の世界を思い出させてくれた!
どれだけ助けられたことかと
語られています(*^ω^*)
製作経過から完成まで
瓦礫の山から始まった世界は時の流れと共に少しずつ変容し、それと共にテーマも「災害からの再生」という限られたものからもっと普遍的なものへと変わっていった。巨木を絵の中心に置こうと決めたのは1年以上が過ぎてからだった。
バンクーバーやロッキー山脈で見た何世代にもわたる豊かな森や、津波で生き残った一本松、ニューメキシコ州の岩山に根を空中に晒しながらも生えていた老松…。
それらは命そのものの象徴として僕の目に映った。
災害で傾いだ巨木がそれでも根を張り蘇生していく様を描くことで、自然だけにとどまらず生物全体の生命の力を表したかった。
やがてそこに一面の花を咲かせるという決断は、自分にとって大きな挑戦だった。
災害後の地に満開の花が咲き誇るという構図は、いかにも復興の絵というイメージが強く、躊躇した。
また画面全体を花で埋めるということが果たしてできるのか、経験的にも時間的にも葛藤があった。
しかしそれでもやり切らなければいけなかった理由は、この製作期間中に生まれた二人の娘や、なくなった高校時代からの大切な友人のためであったかもしれない。また予期せぬケガで一時的に右手が使えなくなり、左手で描かざるを得な買った事も、かえってこの気持ちに拍車をかけた。
一つの終わりは新たな始まりの第一歩であるように、失われた全てのものは新しい命となって再び生まれ変わる。
壮絶な状況下にあっても繰り返される生と死のサイクルを一つ一つの花に託し、困難の末に誕生した新しい時代の行く末に祈りと希望を込めて描ききった。
製作開始から3年と3ヶ月。昨年生まれた三女の1歳の誕生日に、この絵は産声を上げた。
翌日、完成を記念して行われた除幕式では、地下のスタジオから初めて出され、自然光の差し込む展示室に飾られた「誕生」が、部屋がいっぱいになる程詰め掛けた人達の笑顔と拍手の中、お披露目された。
3年前とは打って変わって、天窓からは真っ青な午後の日差しが降り注いでいた。
引用:画集「The Pen」より
まとめ
いかがだったでしょうか?
東日本大震災に心打たれて
何かできることがないかと思って描き始めた
「誕生」
完成したその絵から
答えを見つけることができたのでしょうか?
私もこの絵を見た後に
このコメントを読んで
改めて作品を観てみたのですが
全く違う作品に観えてしまいました!
ぜひ作品を生で観て
あなたなりの答えを見出してみてください!
池田学展 The Pen-凝縮の宇宙-
開催予定は
佐賀県立美術館 H29.1.20〜3.20
金沢21世紀美術館 H29.4.8〜7.9
日本橋高島屋 H29.9.27〜10.9
ぜひ一度ご覧になってみてくださいね(*^ω^*)
本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございました(*^ω^*)
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